オリエンタル リズム - Oriental Rhythm -

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月イチ シネマ歌舞伎「阿古屋」を見てきました。

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今月は坂東玉三郎さんの「阿古屋(あこや)」

毎月、歌舞伎の舞台映像を2100円で鑑賞できるのがシネマ歌舞伎です。
過去の人気演目や、今は亡き名役者さん達の演技を見れるし、
いつも三階席から鑑賞している庶民としては、
アップで役者さんの表情や体の動き、衣装の細部が見えることと
正面からの舞台風景、花道での演技が見えること
なかなかありがたい物なのです。

そりゃ生の舞台のほうがいいですけど、
シネマはシネマで、別の楽しみがあって素晴らしい★

今月の「阿古屋」も大変すばらしい内容でした。

現在は玉三郎さんしかできない演目なのだそうです。
お話の中で、玉三郎さんはなんと、
謡いながら、琴、三味線、胡弓を演奏するんです!

すごすぎます。。。

しかも、怖い武士たちの前に引きずり出され、
恋人や、お腹の子供の命が危険にさらされている
という緊迫した状況という場面。
その演技をしながらの演奏。

すごいとしか言えません。
演奏の時も表情や体の動きの細かいところまで
やはりすばらしくて目を離せないです。

衣装もすごい。
帯のクジャクは、羽が一枚一枚ぴらぴらとしていました。
桜も。
髪飾りも、衣装の着こなしも素敵です。

衣装は江戸時代のころっぽいですが
お話の内容は平安末期から鎌倉時代なので
実際はこのような花魁風ではなく、
きっと静御前のような白拍子だったのでは?と思います。

阿古屋は、
壇ノ浦の合戦後に逃げた平家の武士の恋人の遊女です。
武士の行方を教えろと、役人の拷問をうけます。

このころの遊女は、江戸の遊郭の遊女とはちがい
遊芸の民、巫女、白拍子のような芸人でもあったはず。

義経の勧進帳の話と同じころで、
鎌倉幕府をひらいた頼朝が
平家の落ち武者や、義経たちをとらえるために
全国に守護地頭をおいて取り締まらせていた
そのお話のうちの一つなのかなと思いました。

静御前も、源義経と吉野山で別れた後に
頼朝に捕らえられて、目の前で舞を舞わされましたが
阿古屋もこれと同じ状況なのでしょう。

静御前は、
「吉野山で別れて行ってしまった義経が恋しい」と歌い
頼朝や鎌倉武士たちの怒りをかうが、
頼朝の妻の北条正子の同情によって許されます。
ただ、お腹の子は男の子であったので、殺されてしまいました。

阿古屋は、
琴、三味線、胡弓を弾き謡い、平影清の行方は知らないと訴えると
守護の役人は、阿古屋の乱れのない演奏から嘘のないことを感じ、
釈放しました。

武士の恋人はみなさんやはり肝が据わっている。

きっと、こういうお話がまだまだたくさんあるんでしょうね。
自分がこの状況になったら、どうだろう・・とか考えますね。
どうだろう、きっと、あっさりしゃべって後悔する、
そういうことになりそうです(-_-;)

歴史や物語から
自分の生き方生き様、ちゃんと筋が通っているのかと
問われると、改めてちゃんとしないとなって反省します。

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| 民族文化紹介 | 11:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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